現在中学生になった娘は、妊娠9か月で緊急帝王切開により1,600gほどの低体重で生まれました。
妊娠後期に妊娠高血圧症と診断され、急遽入院。予定よりも早く、あわただしい出産となりました。
小さな体で生まれた娘でしたが、元気いっぱいでNICUで過ごした後、1か月で3,000gを超えるまで成長し、退院できたのは大きな安心でした。
ただ、早産だったため、生後しばらくは修正月齢を基準に小児科で定期的なフォローアップを受ける日々が続きました。
3か月健診では5kgにも満たず、他の正産期の赤ちゃんと並んでいる姿を見て、思わず不安になったのを今でもよく覚えています。
でも1歳を迎える頃にはグンと大きくなり、修正月齢ではなく、通常の月齢で見ても発達が追いついたと診断され、ようやくフォローアップも終了しました。
ところが安心したのも束の間。
3歳で保育園に入園すると、集団の中でうまくなじめなかったり、手先が不器用で生活に支障が出るようになっていきました。
当時の私は「もっとしっかりさせなきゃ」と思い、厳しく接してしまったこともあります。
でも、状況はなかなか良くならず、「これは自分ひとりでは難しいかもしれない」と感じ、4歳のときに療育機関へ相談しました。
そこで初めて、自閉スペクトラム症(ASD)という診断が下りたのです。
以後、小学校入学までの約2年間、療育に通いながら子どもの特性に合った関わり方を学び、少しずつ親子での接し方が変わっていきました。
入学後は支援学級に在籍しながら、できる教科は通常学級で過ごすスタイルに。
高学年になる頃には集団生活での困りごとも減り、本人の希望で普通学級へ移籍することに。
現在は中学生として、大きな壁もなく前向きに学校生活を送れています。
改めて振り返ると、「あれ、少し違うかも」と感じた時点で、もっと早く専門機関に相談していればよかったと反省することもあります。
それでも、あのとき療育に通う決断をしたことが、今につながっているのは間違いありません。
とくに早産や低体重で生まれたお子さんの場合、成長や発達への丁寧な目配りが大切だと、あらためて実感しています。
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