1歳3カ月で娘を保育園に預けることになったのは、私の仕事復帰がきっかけでした。
わが家は一人っ子で、身近に同世代の子どもがいなかったため、それまで発達の早さや遅れを意識する機会も特にありませんでした。
ところが、入園してすぐに気づかされたのは、年末生まれの娘と4月・5月生まれの同級生たちとの間にある発達の差でした。
歩くことも、おしゃべりも、同じ「1歳児クラス」とはいえ、生まれ月が違うだけでこんなにも成長段階が違うのかと驚かされました。
実際、保育園に通い始めたばかりの娘は、まだ歩くことができませんでした。
私はそのことにそれほど不安を感じていなかったのですが、先生から「歩いていないと他の子に踏まれてしまう危険があるので、早めに歩けるよう練習してください」と伝えられたとき、胸がざわつきました。
娘自身も環境の変化に慣れず泣き続ける日々。
そんな中で「もっとがんばらなきゃ」と焦る気持ちばかりが膨らみ、私自身もどんどん疲れていきました。
もちろん、先生たちが安全を第一に考えてくれているのは理解しています。
でも、たった半年の違いが大きな差となる乳児期だからこそ、もう少しだけ個々の成長に寄り添ってもらえるとありがたかった――そう感じています。
「この子のペースで大丈夫」と思えるようになるまでには、少し時間がかかりました。
でも今は、誰かと比べるのではなく、わが子の今を見守る大切さに気づけたことが、何よりの学びだったと感じています。
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